農業発展へ たゆまぬ挑戦

 

 目まぐるしく、さまざまなことにチャレンジした一年だった。昨年春に新装開店を迎えた日光「だいやの森 旬菜館」に店舗運営のノウハウを提供したのを皮切りに、キユーピー北関東営業所と連携したキャンペーンや、宇都宮パルコと協力し農産物の販売や料理の提供を行うなど、数々のタイアップ企画を実施した。

 農業従事者の減少や高齢化が進む中、「大手企業や若者が集まる商業施設とタイアップすることで、スタイリッシュな新しい農業のイメージを広めたいと思いました」と、その意図を説明する。また郵便局からの声掛けにより、「置き野菜」をスタートさせた。現在は、試験的に宇都宮市内の郵便局1カ所に野菜を置いているが、「収益面より付加価値に意味がある」との考えの下、「広く展開を考えていきたい」と展望する。

 こうしたタイアップの依頼は後を絶たないが、企画を実施するか否かの判断基準となるのは、農業の発展に寄与するかどうかだ。「農業にとってプラスになることは、今後もできるだけ挑戦しようと思っています」と意欲を見せる。

 今年は、店舗型、インショップを含め新出店も考えているが、「自分たちの背丈を見誤らずに進みたい」と慎重な姿勢も併せ持つ。「今以上の企業規模を目指そうとすると、きちんとした仕組みを作っていかなければ、いずれ大きな問題になる。今はその岐路に立たされていると思っています」。企業がブレークスルーする時に重要になるのは、人材だ。組織が小さいうちは社長の思いもすぐに伝わるが、人が増えればそれだけ熱量の伝わり方も鈍くなる。そのため「自分の思いを社員研修を通じて、丁寧に伝えていきたい」と、人材育成にも積極的に取り組んでいる。

 今年のスローガンは、プロ意識を高める-。「自分たちはまだまだ道の途中。お客様に喜んでもらうことを第一に考えながら、プロ意識を持って着実に前に進んでいきます」