食の安全の世界基準確保

 

 ショウガを薄く切って甘酢漬けにした「ガリ」をはじめ、ショウガ商品で国内販売シェアの4分の1を占める。「ガリはおすし屋さんのあるところなら世界のどこでも販売しています。これからも食の安全の世界基準を確保して新たな商品を提供していきます」と真(しん)摯(し)なまなざしで語る。

 新商品の「スモモちゃん」「パリポリ大根(甘醤(しょう)油(ゆ)味、梅酢味)」国産梅使用の「ころころ小梅」などの売り上げが好調だ。「スモモちゃんは大人にも懐かしい味です。お菓子感覚の商品で一般のお店では漬物コーナーでなく、お菓子コーナーで販売されています」

 「商品は食べる物。ですから食品の安全、衛生管理の考え方には厳しいものがあり社会的責任感があります」。昨年末、食品メーカーや大手量販店が取得する食品安全の国際規格FSSC22000を取得した。全日本漬物協同組合連合会では「漬物製造におけるHACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた安全・安心なものづくり」という小規模事業者向けの衛生管理の手引書を作成、手引書作成の委員長を任された。

 宇都宮大学大学院で2002年に情報制御システム科学を専攻して工学研究科の博士課程を修了。「このコースの1期生で、商品開発の感性部分をデータベース化する研究をしました。売れる商品は特徴が一緒なのでパッケージ、味付け、形といった何千アイテムもの商品データをコンピューターに入れ、新たに開発した商品が売れる商品に当てはまるか、売れるためにはどの項目が足りないのか、これらが分かるシステムを作り発表しました」

 1961年、ショウガの産地である佐野市(旧田沼町)で創業者の遠藤(えんどう)榮(さかえ)会長によって始められた漬物製造工場を時流に対応した企業へ成長させた。「女性社員が産休を取得しても職場復帰できる態勢を整備しました。社員と気軽に言葉が交わせる風通しのいい会社にしたい」