原点回帰し第2成長期へ

 

 「事業の成功には、準備とチャンスが必要だ」。年頭に当たってその思いをかみ締めている。1月末には待望の焼肉店の再スタートを控え、環境事業のリサイクル施設操業は最終調整に入った。どちらも数年前から準備を重ねてきた事業だが「特に焼肉店は無上の喜びです。会長の念願でもありましたから」と語る。

 オールドファンなら誰もが知っている「焼肉南大門」は、父であり創業者である金中烈(きんちゅうれつ)会長が始めた南大門グループの原点。全盛期には栃木県内に5店舗を構えていたが、今は「ザ・グランドスパ南大門」の2階に残るだけで、ファンからは「焼肉専門店の復活」を望む声も多く、数年前から出店の準備を進めていた。

 そこへ昨年、既に閉店していた宇都宮市戸祭町の高級焼肉店跡に「居抜き」で出店できるチャンスを得た。他社との競合もあったが「オーナー様から『ぜひ地元の南大門さんにお願いしたい』というありがたいお言葉を頂きました。地元で50年事業を続け、培われた信頼の現れだと思います」。競輪場通り沿いの高台にあり市街地の眺望も良く、長らく高級店と位置付けられた店だ。「高額ならばおいしいのは当たり前。本物の味を追求しながらもコストパフォーマンスに優れた、お客様満足度の高い店を目指す」とアピールする。店舗名は「焼肉南大門『宇都宮 離宮』」。近年はライバルも多い状況だが「焼肉は非日常のごちそうのはず。『やっぱり焼肉は南大門だ』と思っていただけるように努めたい」。

 スパ事業、フード事業、パチンコ事業と全てにおいて目指すのは、お客様の笑顔。ここ数年は「余暇を過ごすという全てのカテゴリー」がライバルと見ている。「スマホやテレビゲームで満足するお客様を否定はしませんが、レジャーとは明日の活力のためには欠かせないもの。南大門もその分野で存在感を発揮したいものです」と訴える。今年は第2成長期の幕開けの年、2代目社長の手腕に大きな期待がかかる。