「働き方創造」の精神を

 

 「京都・嵯峨の小倉山二尊院の『心の糧七ヶ條』に『此の世の中で一番楽しく立派なことは生涯を貫く仕事をもつことである』という名言があります。私はこの言葉が好きです。仕事においては、叱責されたりつらいこともあると思いますが、仕事は素晴らしいものだということを伝えたい」

 この名言が更衣室など社員が一息つく場所に張ってある。社員に仕事の素晴らしさを知ってほしい、という思いからだ。

 昨年も、データ改ざんなど大企業の不祥事が後を絶たない一年だった。「不祥事があると経営者のみが責任を追及されるという風潮がありますが、会社の質は社員の品質そのものです。会社全体の職業倫理や顧客第一の目線が欠けているから、同じような不祥事が繰り返されるのだと思います」と現在の社会情勢を分析する。

 「企業は人なり 人は財なり」を経営理念に掲げる。「社員がどれだけ組織に貢献したいか。経営者がいかにそのような社員を育てるかにかかっています」。そこから「人」を「人財」ととらえ、組織の「人」にまつわるさまざまな問題解決に人事労務管理、コンサルティングを通じて取り組む。

 長時間労働の是正など働き方改革が叫ばれるが「働き方創造」をキーワードに掲げる。「『改革』のさらに先へ進んだ考え方です。『人はなぜ、仕事をするのか』。原点回帰で常に働き方を創造(いかに楽しく立派な仕事を貫くか)するべきです」と言う。

 昨年、社員を3年間で120人から150人にする方針を掲げ、わずか1年でその目標を達成。また大宮支店をさいたま市の新都心に開設。「首都圏には悩める経営者が多数存在し、そうした企業の支援をしていきたい」と意欲を見せる。

 「私自身、毎日社員から力をもらっています。社員のパワーが働き方を創造させるのです」と笑った。