優れた医療機器を世界へ

 

 ビー・ブラウングループはドイツに本社がある。1839年の創業以来、ヨーロッパで築いた確固たる基盤の上に、世界の医療分野のリーディングカンパニーとして成長を続けている。「栃木工場はビー・ブラウングループの日本法人が設立された翌年の1987年に操業を開始し、グループの重要な生産拠点となっています」と語る。ビー・ブラウンが日本の細やかで確かな技術を高く評価している表れでもある。

 現在、世界で使用されている麻酔針の約35%が栃木工場で製造されている。操業開始以来、順調に生産を拡大し、社員も270人を擁するまでになった。「当工場から優れた新商品を送り出すことができました。今後も新商品開発には力を入れていきます」と力がこもる。工場内で研究開発部門を確立し、将来への地固めをする時期と捉えている。「そのためにも人材が必要です。地元に世界的に展開している企業があることを知っていただき、ぜひ力を貸してほしい」

 改善の手法を駆使してタイムリーに供給能力をアップさせるなど、栃木工場の存在感は年々増している。「大きな成長の中で仕事ができる機会はそうそうあるものではありません。恵まれた事業環境にいることを実感しています」。今働いている社員の多くは地元採用だ。地域性を反映して、真面目で責任感があり、他を思いやる気持ちも強い、とその気質を称賛する。「グループ内で栃木工場の評価が高いのは、その勤勉な姿勢です。それが事業拡大にも結び付いていると思いますね」

 働く環境の充実には特に力を注ぐ。就業時間内に学べる英会話をはじめ、財務やパソコンなどの通信教育も会社の最大7割負担で受講できる。社員の健康管理に社員食堂に「タニタ定食」を導入した。「昨年秋には、工場のラインを止めて、社員手づくりの秋祭りをにぎやかに開催しました」。地域に根差したグローバル医療機器工場でありたいと願う。