「奉仕の心」で幅広い事業

 

 居宅介護支援事業からケア付きマンション、リフォームまで一手に担う「福祉のトータルプランナー」として着実に歩み、昨年、創業30周年の節目を迎えた。

 夫の達(たつ)男(お)氏が院長を務める比企病院と直接関連するベッドリネン部門や給食部門などの事業にとどまらず、医療法人社団の同病院では対応できない高齢者とその家族に向けた介護・住宅などを中心に事業を拡大してきた。

 「これから高齢者も透析患者も増えていく中で、シロアムはさらに必要とされていくと思います。その要望に全力で応えていきます」と決意を新たにする。

 2001年には、居宅介護支援事業・訪問介護事業・福祉用具関連事業を担う「ケアセンター木の実」を開設。12年には、サービス付き高齢者向け賃貸住宅「シロアムマンション花」を開設し、医療面では比企病院と、介護面では「ケアセンター木の実」と連携していくことで「高齢者やそのご家族がさらに安心して、快適に暮らせる住宅環境づくりに取り組んでいます」と言葉に力を込める。現在は「ひきマンション」「うなばらマンション」など計4棟の高齢者向け賃貸マンションを運営・管理している。

 今後は比企病院で人工透析を受けている患者や、首都圏や宇都宮近郊に住んでいる高齢者向けの賃貸住宅をさらに増設し、介護サービスの充実などを図る方針。さらに、有料老人ホームの開設とともに、訪問介護センター・居宅介護センターの新設も予定しているという。

 社名の「シロアム」は新約聖書に登場するエルサレムにある池、古代ギリシャ語で「遣わされた者」を意味する。自身もクリスチャンで、経営も「奉仕の心」を基本にしている。

 「マタイによる福音書にあるように、『して差し上げられること』を真(しん)摯(し)に受け止め、さらなる使命感を抱きつつ、福祉を通して地域に貢献していきます」