オフィス賃貸で堅実成長

 

 1996年に現在の不動産賃貸業に参入して以降、順調に業績を伸ばし、昨年9月期に売り上げ12億6千万円を達成した。オフィスビルや店舗、ホテルの賃貸をはじめ、コインパーキングの運営、太陽光発電も手掛ける。

 宇都宮の中心部でテナントビルの新たな開発を行う業者がほかに無かったことが、大きな成長につながった。JR宇都宮駅東の「ビッグ・ビースクエア」や中心市街地の「宇都宮DIビル」など、現所有テナントビルは稼働率100%を誇る。「社員数は十数人ですが、少数精鋭で社の理念である『団結と挑戦』を掲げて進んできました」と振り返る。

 宇都宮駅の西口には、老朽化した建物や駐車場が目立つ。再開発への期待は大きく、今後、数年をかけていくつかの新たなテナントビル建設を計画している。「潜在的に多くの企業が、新築大型ビルへの移転を求めています。地元で要請に応えきれずに、首都圏へ退出してしまうケースも少なくありません。その受け皿をつくりたい」

 東京の大手不動産エージェントと緊密に情報交換し、都市部の流行などを敏感に取り入れながら、既存の物件のリニューアルに取り組んできた。「貸して終わりではなく、テナントのお客様との密接な関係づくりを心掛けてきました。これが目に見えない財産になっていますね」と好業績の基盤を分析する。

 社員には、勤勉であるだけでなく、さらに創造力を発揮しようと呼び掛ける。これまで中途採用が中心だったが、2020年には新規採用を行って新たな風を吹き込む。さらに、ビルの賃貸業には長期のビジョンが必要との考えから、先ごろ「80年計画」を策定した。20年後にはさいたま市大宮に、30年後には東京に進出などの青写真を描く。「しかし軸足はあくまで宇都宮です。これまで育ててくれたこの街には、感謝の気持ちでいっぱいです」。活性化の一助になりたいとの思いは強い。