ミウラ折りで新たな展開

 

 「さまざまなアイテムとコンテンツを持ち、トータル的にお客様と関わっていきたいと思っています」

 その一つとなるのが、あらゆる用途に活用できる可能性を秘めた「ミウラ折り」である。ミウラ折りとは、東京大学名誉教授の三(み)浦(うら)公(こう)亮(りょう)氏が考案した折り畳み方で、人工衛星の太陽電池パネルの展開方法として有名である。「紙の対角線の部分を押したり引いたりするだけで簡単に展開・収納できるのが特徴」で、防災や観光地図、レジャーシートなどの畳み方にも使用されている。それまでは手折りだったものが2017年に機械化に成功し、大量生産できるようになったのを機に、ミウラ折りラボとオフィシャルパートナーを提携。同社が印刷を全面的に請け負い、協力しながら営業活動を行うこととなった。

 「ほかにはない紙の価値を、いかに皆さんにお伝えできるかだと思っています。同時に、紙の印刷物は工夫次第でまだまだ面白いものができるんだと楽しみになりました」。これまで印刷業は待ちの営業が主流だったが、「ミウラ折りを使って提案型の営業にシフトチェンジもできる」と期待を込める。

 菊全判H-UV8色両面印刷機を県内で初導入、また宇都宮の街なかに「Cafe(カフェ) ink(インク) Blue(ブルー)」をオープンし、それぞれ1年が過ぎた。印刷機が本格稼働したことで作業工程はかなり短縮され、カフェはライブや版画展、読書会、セミナーなどレンタルスペースとして使用されることも増え、活用方法の広がりを見せている。さらに同社が発行する季刊誌「しもつけの心」が創刊12年を迎え、今年は内容の見直しを進める意向だ。

 「印刷にとどまらず、あらゆる面でお客様のお役に立つことが私たちの理想。カフェがあって良かった。印刷を頼んで良かった。この商品面白いねなど、皆さんに楽しんでいただける引き出しがたくさんある会社を目指します」