100周年、地域貢献さらに

 

 1919年、東京・銀座で車4台から始まったヤマト運輸は今年創業100周年を迎える。29年に日本初の路線事業、76年に宅急便事業をスタートさせた。「多くの方に支えられた宅急便の歴史は常にお客様の声に耳を傾け、新サービスをお届けした歴史です。時代に合わせて変化し続けることができたのは『いいサービスをお届けしたい』という変わらぬ思いがあったからです」

 2019年は働き方改革を経営の中心に据えた中期経営計画「KAIKAKU2019forNEXT100」の最終年度でもある。午後から夜間限定で配達に特化したドライバー「アンカーキャスト」の導入など役割分担を明確にし、サービスの質を落とすことなく、安心して働くことができる労働環境と職場環境の実現に取り組む。「社内には『安全第一、営業第二』『サービスが先、利益は後』『全員経営』という社員が守るべき三つの標語があります。お客様の『ありがとう』という言葉を励みに社会貢献していきたいと思います」

 少子高齢化、人口減少など地域が抱える問題は深刻だ。そうした問題に対して「プロジェクトG」という計画を立ち上げ、自治体と連携して課題解決に取り組む。ヤマト運輸のセールスドライバーは地域に密着してサービスを提供している。その機能を高齢者の買い物代行や配達時の見守りなどに活用する取り組みだ。「私たちが持っているネットワークを一人暮らしの高齢者の方などの生活支援に役立てていただければという思いです」と語る。

 このほか、企業の物流改革を実現する「バリュー・ネットワーキング構想」の推進や宅急便を受け取る顧客の利便性を向上させるオープン型宅配ロッカーネットワークの構築など、新しい試みを積極的に推進する方針だ。「次の100年に向けて地域で一番身近で、一番愛される企業になることを目指します」。こう力強く語った。