社会情勢見極め「一歩先」

 

 社会情勢を見極め、常に「次の一手」を用意するのが「オリオン」のスタイル。今年も、外国人労働者受け入れを拡大する改正入管難民法が4月から施行されるのを受け、二つの新事業を準備している。

 4月を目途に予定しているのが、外国人向け職業紹介所の開設だ。現在、アジアからの留学生を対象としたIT専門学校が好評を博しており、「これまで多くの留学生を受け入れ、文化や宗教などが異なる生活をサポートしてきた実績があります。そのノウハウを外国人労働者の方々にも生かせればと考えています。一方で県内には外国人を受け入れたことがない中小・零細企業が多いと思うので、双方がプラスになるマッチングに取り組んでいきます」と意欲を示す。

 さらに、今後の外国人労働者受け入れ拡大を見越して県内外で日本語学校が急増している中、「その一歩先」を見据え、アジア各国に日本語学校を展開する構想を掲げる。IT専門学校の在校生やOBが多いスリランカ、ミャンマーなどが開設地の有力候補という。

 「日本で働きたい外国の人たちが日本語を習得するのに、物価の高い日本ではなく地元で学べれば効率的です。アジア各国に専門学校のOBがいるので、生徒の募集や講師を務めるなど、さまざまな場面で手伝ってもらえると思います」

 21年前、わずか3台のパソコンで立ち上げたパソコン教室が事業の原点だ。その後、「お客様に寄り添う」の信条を貫きながら、システム開発、各種検定試験会場の運営など着実に事業の幅を広げてきた。

 「皆さんに『いろいろ当たってすごいね』とおっしゃっていただきますが、実際は十のことに取り組んだうちの一つが当たっているだけで、他の九は失敗ですから。物好きなのでいろいろなことに手を出したくなります。でも、失敗してもゼロに戻ればいいだけです」。自信と覚悟にあふれる笑みがこぼれた。