那須工場もっとアピール

 

 県内唯一のビール工場、そしてサッポロビールでも一番小さなビール工場だが、ものづくりに込める思いではどこにも負けない。ビールカテゴリーの中でオンリーワンの商品を製造し続ける。

 「大規模な工場と異なり、人手による作業も多くあります。五感を活用し、工場のメンバー一人一人が思いを込めてビールを作っています」

 2017年末からお中元、お歳暮ギフト用のマキシキャップびん入りヱビスマイスター(305ミリリットル)の製造を開始し、順調に推移している。また18年5月には5千ケースの限定で発売した「サッポロ生ビール黒ラベル 世界に誇れる栃木缶」も好評だった。「18年はほぼ例年並みの製造量となりましたが、製造能力には余裕があります。さらに製造量増に励んでいきます」と言う。

 那須工場に隣接するレストラン「那須 森のビール園」は、那須工場限定醸造のプレミアムビールのほか、多種のビールが飲めるなど観光地那須の中にあって人気スポットとして定着している。「18年は前年比千人増となり、年間10万人近い方々に来場いただきました。19年は10万人突破を目指したい」と抱負を語る。

 景気は回復傾向にあるが、消費の動きは鈍い。さらに19年は消費増税も控える。酒類業界の将来像を「クラフトビールやRTD(缶チューハイ、ハイボール)などの市場拡大、ニーズの多様化も進行するでしょう」と分析。そうした中にあって、19年も一貫して「ビール強化」を方針の中心に据える。好調を維持する黒ラベルのさらなる強化と、20年に130周年を迎えるヱビスブランドのスケールアップを図る。また18年8月に発売した「サッポロチューハイ 99・99(フォーナイン)」をはじめ、RTD事業の成長軌道を確立する方針だ。 

 「引き続きオンリーワンの商品を製造していきたい。地元那須町、そして栃木県の皆さんにもっと那須工場をアピールしていきます」