30年の感謝と新たな挑戦

 

 創業30周年の節目を迎え、第30期(6月決算)に掲げた年度方針は、「大いなる感謝と革新へのさらなる挑戦」だ。

 「30年間、本当に多くの方々にお世話になってここまでくることができました」と感謝の言葉を述べる。その上で「建築でいえばようやく土台がしっかり固まったところだと思っています。そこに1階、2階と確実に積み重ねていきたい」と今後への意気込みを語る。

 これまで時代の流れを見極めながら、手掛けた物件は1500件余りに上る。マンションの設計に始まり、飲食店舗、医療・福祉、幼児教育施設、官公庁など、その時々の社会の要請に応える建物を送り出してきた。専門分野を極めるため、社内には「福祉」「官公庁」「医療」「保育園・幼稚園」など八つのプロジェクトを置き、業態を徹底的に研究する体制をつくっている。

 「建築力×人間力」の人財づくりに特に力を入れる。毎月2回はスタッフ全員が参加するデザインレビュー会議を開き、外部から建築専門家を招くなど技術とデザインを学び尽くす。「お客様は造る建物にいわば命を懸けています。ならば、私たちも命懸けでそれにお応えしなければなりません」。こうして磨き上げた建築知識、技術とデザインには、絶対的な自信を持っている。現在、社員は27人。新年度には5人が加わる予定だ。建築設計の業界でも技術の進歩は目覚ましいものがあり、そうした変化にも柔軟に対応していきたいとする。

 宇都宮市大谷町の古いドライブインをリニューアルしたベーカリー、レストランは、2018年度のマロニエ建築優良賞を受賞。オープン以来、観光客の人気を呼び、大谷に新しい人の流れをつくったと高い評価を受けた。「栃木県建築文化創造」を本年度方針に掲げ、10年後は世界に誇る日本有数の建築環境空間を創造していくことをビジョンとしている。常に挑戦する心を忘れない。