変わらない「お客様第一」

 

 1975年の創業時からのモットー「お客様第一主義」を貫きながら、業務用食材卸の業界で確固たる地位を築いてきた。2013年に創業者である父・秀(ひで)壽(じ)会長の後を継ぎ、34歳の若さで社長に就任。同社は当時、創業50周年を迎える2025年での「年商200億円達成」を大目標に掲げていたが、「これからの5年間が勝負」と見据え、達成時期を20年へと大きく前倒しした。

 「決して簡単な数字ではありませんが、ここ5年間の売上拡大で何とか見えてきたという手応えはあります。ただ、自社の効率へのこだわりがお客様のマイナスにつながることがあってはなりません。今年もぶれることなく『お客様第一』を大切にしていきます」

 好調な業績を支えているのが、広域エリアにおける一括物流システムだ。関東信越から仙台まで9県に12の営業拠点を構え、飲食店をはじめ病院や高齢者施設など幅広く納品している。乾物、冷凍食品はもちろん、肉、野菜、豆腐類、乳製品、パンなどの日配品まで幅広く「厨房で使う全ての物をお届けできます」と胸を張る。特に品質管理が難しい生鮮野菜については、宇都宮青果市場近くに冷蔵庫を構え、自社の物流網を活用して低温管理で配送するサービス「畑全」が好評を博している。

 「大手では効率性追求のために大きな拠点1カ所から各地に配達しているところもありますが、わが社は中小規模の拠点を各地に多く設ける地域密着型。常にお客様の身近な存在であることで、例えば自然災害が発生した時などでも頼りにしていただけると考えています」

 平均年齢31歳と若い社員たちは、営業マンだけでなく配送や仕入れ、事務の担当者まで「全員営業」を展開している。「社員の頑張りのおかげで今のニッカネがある。本当に感謝しています。年商200億円と同時に、社員が仲良く、楽しい会社に育てていくことをもう一つの目標に、全力を尽くしていきます」