変わらぬ「供養心」と共に

 

 少子高齢社会の進展や首都圏への人口集中に伴い、「お墓」のかたちが急激に変化している。お墓を建てても引き継いでくれる子どもがいない、後継者がいても遠方に住んでいて管理するのが難しい-などの理由で、継承者が途絶えるケースが目立っており、今後、先祖代々のお墓が放置されて「無縁墓」になったり、やむを得ず「墓じまい」する家庭も激増するとみられている。

 「高齢化や核家族化が進み、ライフスタイルも変化する中で、お墓の形態も多様化しています。そうしたお客様の幅広いニーズにしっかりお応えしていくことが、私たちの使命と考えています」

 近年のニーズの高まりを受けて今月末に新設するのが「合葬墓」だ。さまざまな理由で個別にお墓を建てられない人たちのためのお墓で、複数の人の遺骨を同じ土中に埋葬して供養する。お墓参りに行けない人に代わって霊園が管理、供養する「永代供養墓」をさらに進めたかたちと言える。

 1978年の開業以来、6期にわたる拡張を行い、今では1万2500区画と北関東で最大級の区画数を有する。理事長職に就いて四半世紀を迎えるが、「お墓の形状は当初の和型と洋型だけから、平成に入ってモニュメントや自分の言葉を刻むといったオリジナルな形も登場するなど、時代と共にどんどん変わってきています。そろそろ社会全体で『お墓って何だろう』と考え直す時期に来ているのではと感じています」

 「お墓」のかたちは変わっても、決して変わらないものがあるという。

 「昔からの供養心、亡き人に感謝する心は、どんな人にもあるし、それは絶対に変わらないと思います。人としての生きた尊厳が保たれる場所がお墓であり、合葬墓、永代墓に申し込んでいただいた方々は弊社公益財団で永久に管理していきます。その責務の重さを感じながら、務めを全うしたいと思っております」