「現場力」の向上を徹底

 

 「食品メーカーですので、あらためて安心安全な品質をしっかり作り込む基盤づくりを進めていきます」と新年の決意を語る。そのため、「チーム現場力をNo.1にしよう」とのスローガンを掲げた。

 各生産ラインに携わる人たちをそれぞれ個別のチームと捉え、現場での小集団活動を活性化させたいとする。工場の最大の責務である職場の安全と品質確保のためにも、トップダウンではなく現場での実行力を重視する。

 梓の森工場は、「ウイスキーなど高アルコール飲料を量産する東日本の主力工場」「カジュアルワインのオンリーワン製造工場」「多品種を手掛けるハイブリッド工場」など、多様な機能を持つ。生産する製品は500種類以上に上る。「製造数量が多く、新製品への対応もありますので大変ですが、デジタル技術などを使って効率化を図っていきたいと考えています」

 近年の業界については、ビールからRTD(レディ・トゥ・ドリンク=缶チューハイなどすぐ飲めるアルコール飲料)への流れがますます加速すると言われており、海外からの注目も急速に高まっている。

 「RTDの主力工場として、人材輩出などの面も含め、役割を果たしていかなければならないと思っています」と工場としての責任を語る。

 サントリーグループ全体の中期計画の中で、省エネ、節水について目標値を定めて取り組み、これを継続することで環境問題に対応する。「持続可能な社会を目指す考え方は、サントリーの経営理念でもあるので、それをしっかりやるということには変わりはありません」。また、多品種生産の強みを生かし、県内産「とちおとめ」を使った「春いちご」や、県内産の梨「幸水」を使った「秋梨」など、地産地消の季節限定缶チューハイも送り出してきた。

 「今後も地元の方々との絆を深め、工場の存在感をアピールしたい」とさらなる地域密着を目指している。