人の健康創る食の普及

 

 病院など医療・福祉関連の施設から給食事業を受託して地域の食と健康の分野を司(つかさど)る。「大手企業との競争が厳しい給食事業で生き残るために価格競争に巻き込まれない“本物の商品”を目指してきました。事業のキーワードは食の『健康と安全』であり、人が健康であり続けるための食を追求するのがわが社の基本です」

 日本栄養給食協会は1989年に設立され、現在、給食事業では県内の医療・社会福祉関連施設でトップクラスのシェアを誇る。外食事業部は、給食事業をさらに高めるために展開。郊外型のベーカリーの石窯で焼くパン工房「パン・デ・パルク」を2006年から営んでいる。「外食事業では、お客様が今日100人来ても明日100人来るとは限りませんので日々努力を重ねています。そのノウハウは給食事業でマンネリな食事を出さない努力や緊張感につながり還元されています」

 アグリ事業部は循環型の農業を目指し、農薬を抑制した減農薬で野菜づくりに取り組む。食循環システムの実現、地産地消の推進のため「エコ・ファームHAGA」を運営している。食品残さを液体肥料(有機土壌活性液)に変え、これで安心・安全な野菜づくりを行っている。「ここで作られた野菜はえぐみが少なく、味に敏感な子どもたちにも食べてもらえる」という。これらの野菜は「ごろごろ畑」のブランド名で呼ばれており、季節を通じて約30種類の野菜が作られ、給食事業などで使用されている。

 食品事業部は大豆文化の創造を目指す。塩谷産の大豆を使用した「匠選極ソフトもめん豆腐」が16年に第2回全国豆腐品評会で農林水産大臣賞を受賞した。

 「給食、外食、食品加工、アグリ農業の分野でいろいろな事業を手掛けていきたい。食育は食を専門の商いとするわれわれにとって得意分野です。健康のための食育で社会に貢献して啓蒙(けいもう)していきます」