確実な「実」ある一年に

 

 「海なし県の栃木に港をつくる」という目標の下、世界に目を向けダイナミックな物流の世界に身を投じてきた。今年11月24日で創業丸25年を迎える。「本当に早かった」と感慨深く語る。社員も現在120人を抱え「最も古株の社員は23年、私とほぼ同じ道のりを歩いてきてくれた。あらためて感謝したい。永年勤続表彰もしてあげなければ」と柔和な笑みを浮かべる。

 今年掲げる漢字一文字は昨年同様「実」だ。「今年は『パート2』。実行・実践し、実現させ、実りある年を目指すことには変わりはありませんが、頭に『確実に』を加えました。正直言って昨年は、まだ足りなかった」と、硬く口を結び決意のほどをうかがわせる。昨年6月には、中国・大連、香港、モンゴルに次ぐ海外四つ目の拠点となる「YYWタイランド」という現地法人が発足。さらに税関が設けるAEO(オーソライズド・エコノミック・オペレーター)制度の「認定通関業者」を取得した以降は、新たな取引も生まれるなど持ち直したが「全体的に到達度は6割程度だった」と振り返る。

 既にAEO制度の「特定保税承認者」という認定は取得していたが、通関業者にも認められたことで「企業としての価値がさらに向上し、信用・信頼に足るパートナーになれた」と手応えを感じている。取得に際しては、輸出入に関する働きぶりを2年8カ月にわたって監査され、毎月のようにヒアリングを受けたという。「地方の企業ではなかなか取れない許認可。社員も今回の経験でさらにレベルアップを遂げたはずです」と担当社員らをねぎらう。

 今後も物流の世界で存在感を発揮していくが、東京五輪・パラリンピックを翌年に控え「アジア圏との接点も多い上、これまで培ったノウハウを生かし、インバウンド向けに、日本および栃木県のことを正確にお伝えする事業にもチャレンジすべきだと思っています」と、常に目線は海の向こうにある。