「断らない医療」で貢献

 

 「『ここに足利赤十字病院があってよかった』と満足される病院にならなければなりません。それには地域に根差し、人々から信頼されることが大切です」

 23の診療科がある県南両毛地区の中核病院。1日に約1200人の外来患者が訪れる。ベッド数は555床で、全室個室は全国初の試みだ。2011年に足利競馬場跡地に新病院が建設され全面移転、世界レベルの医療施設を完成させた。

 「患者さんの病を治すことが病院の使命であり、そして患者さんに満足して帰っていただける付加価値を提供するのが病院経営の真髄と考えています」と信念を語る。

 15年に世界で最も審査が厳しいといわれる医療機能評価機構JCI(ジョイント・コミッション・インターナショナル)の認証を取得。医療・看護レベルの高さは世界基準にある。昨年は内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使った県内初の呼吸器外科手術を実施した。「ダビンチは今後、さまざまながん治療や消化器外科、泌尿器科、婦人科などの治療でも応用できます」と期待する。さらに、JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)の審査もクリア。今後、増加が見込まれるインバウンドや海外の医療ツーリズムの患者を受け入れていく。「あくまで独立採算のプライベートホスピタルですが、医療も経営のレベルも非常に高いと自負しています」。全国に92ある赤十字病院の中でも経営体制はトップクラスの安定性を誇る。

 災害救護は「赤十字病院の責務です。災害が発生すれば国内外どこでも病院主導でチームを送り出します」。昨年9月の北海道胆振東部地震にも救護の手を差しのべた。救命救急センターは両毛地区唯一の三次救急医療施設として365日24時間体制で「断らない医療」を実践。年頭にこう力強く宣言する。

 「ここが断っては患者さんの行き場がありません。救急車の患者はすべて受け入れます」