固定観念捨て改革に拍車

 

 ローコスト企画住宅の創設、水廻(まわ)り専門店・塗装専門店の開設など、次を見据え、さまざまな布石を打っている。実際に商品が見られるショールームを備えるなど専門店化することで、「お客様に分かりやすい情報」を提供している。さらに今春は平屋建て住宅で新機軸を模索している。ひと昔前は、平屋のイメージはシニア世代だったが、「今は30歳代のお客様でも『平屋が好き』という方が多いんです。時代は急速に変化しており『3カ月ひと昔』と言われるほど。若い世代のニーズは激変し、建築現場の常識も一変していきます。そこを感じ取り、新たな手を打っていかねば」と語る。

 これまでは「注文住宅をただひたむきに」つくり続けてきたが、昨年9月に始めた企画住宅「ユートリエホーム」は、「若い核家族世帯がターゲットで、コンパクトな家を建て、その分人生を豊かに楽しみたいというニーズに応えている商品です」。

 とはいえ木の花ホームが手掛ける住まいであることに変わりはなく「品質は落とさずに価格を抑えています」。職人の手間を省き、資材の共同仕入れの仕組みを構築し、無駄のないスタッフ態勢などの企業努力で、低価格を実現した。「やがては、注文住宅に並ぶわが社の主力となり得るブランドです」と期待を込める。

 そうした建て主のニーズの変化などに業界も変革を求められていると危機感を語る。「アナログなイメージがある業界ですが、近年は現場管理の面でもIT化などが進んでいます。スマホやデジカメを使ったシステムも台頭しており、省力化が一層進むでしょう。常識が常識でなくなりつつあります」。働き方改革にも積極的に取り組んでおり、本社と各店舗との会議では、テレビ会議システムを導入。午後8時には全店舗完全閉店にするなど、改革を進める。「固定観念にとらわれず、大胆に捨てるべき所は捨て、攻めに転じることも必要な時代です」