「関東圏最強」の陣容 始動

 

 「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉があるように、事業体も成長すればするだけ慎重さが求められ、課せられた使命も重くなる。「わが社も、より一層の『安全・安心・安定』を提供し続け、排出事業者様の期待に応えるため努力していきます」。今年も大規模な産業廃棄物中間処理施設の稼働開始を控え、発する言葉にも重みが増す。

 那須塩原市の焼却施設「那須総合リサイクルセンター」に次いで、威信をかけて施工した水処理施設「松伏スマート・リサイクル・システムズ」が昨年12月に完成し、今春稼働する予定だ。「完成前から、排出事業者様から多くの期待の言葉を頂いています。3月9日の竣工(しゅんこう)式には、300人以上の関係者の皆様をご招待したいと思っています」と口調もなめらかだ。

 同施設は、汚泥、廃油などを処理する施設で、365日受け入れ可能、1日約700トンという処理能力があり緊急時にも対応可能な高い保管能力を備える。また汚泥・燃え殻の処理・リサイクルを行う「吉川スマート・リサイクル・システムズ」も今春稼働を開始する。これで同社のプラントは六つとなり「関東圏で最強」の陣容となった。両施設のフル稼働は6月を想定しており、今期の売り上げは50億、経常利益は7億7千万円を見込んでいる。廃プラスチック類の中国への輸出が禁止となって以降、国内の産業廃棄物は「飽和状態」が続き「今後は産廃業界の中においても連合体の集団企業化など、事業体の再編が進むでしょう」と見ている。

 産業廃棄物処理業は装置産業のため、一定サイクルで多額な設備投資の継続が必要となる。「それはもう宿命です。今後はマシンと、マンパワーのバランスが重要になってくる」と言う。10年ほど前から、四年制大学の新卒者を積極的に採用してきたが、「彼らがしっかりと育ってきています」と目を細める。「循環型社会の構築」という理想を目指して、今年も先頭を走る覚悟だ。