社業と業界発展に尽力

 

 2018年6月、全国の建築士を取りまとめる「日本建築士事務所協会連合会」(日事連)の会長に就任した。「建築設計という仕事はとてもやりがいがあり、面白い仕事です。日事連の会長に就任しても、建築設計の実務を離れては意味がありません。日事連会長としての責務の重大さも認識しながら、日々の社業にも取り組んでいきたい」と語る。

 人口減少社会、人手不足が叫ばれる中、建築士の世界でも若手の人材が枯渇している現状がある。2005年に発生した元建築士による構造計算書偽装問題や、一定の実務経験がないと試験を受けられないことなどが、資格取得のハードルを高くしているという。「建築士を目指す若者は建築事務所で働きながら資格取得のために勉強するため時間が足りません。20代の資格取得者は全体の1%という状況です」

 こうした現状を解決するため、日事連会長として国会などに実務経験がなくても資格試験を受けられるように法改正を求めてきた。その結果、昨年12月、国会で実務経験がなくても試験が受けられる建築士法改正案が可決された。「陳情活動が実りました。建築士も高齢化しており、減少傾向にあります。法改正でこうした現状に歯止めがかかればいいと思っています」

 日事連会長の仕事で全国を飛び回る中、AIS総合設計の仕事もビッグプロジェクトを抱えている。「JR宇都宮駅東口地区整備事業」と「JR栃木駅北口整備事業」に参画することになった。宇都宮市の事業は人や物、情報の交流とにぎわいを創出し、県都の顔を創り上げる計画。栃木市の事業は中心市街地の活性化につなげる事業だ。「宇都宮や栃木の駅前再開発に参画できることはその都市の将来に関わるということでとても重要なプロジェクトです」と意気込む。

 2019年はこうした大事業に取り組み、さらに埼玉事務所の新設も検討している。