理解と連携で環境を改善

 

 「良いサービスを提供するには、まずお客様を理解すること」。全ての業務はそこから始まる。ビルメンテナンス業務で培ったノウハウを生かし官公庁関連の施設を中心に、あらゆる分野のファシリティマネジャー(施設などの空間を合理的・効率的に管理する担い手)として実績と信頼を積んできた。

 今年は「時代の変化を感じ取り、常に積極的な行動と組織的な対応で、さらなる企業の成長・発展を目指す」を基本テーマに掲げた。事業の大きな柱になった指定管理者事業は、マロニエプラザをはじめ、八幡山公園、各自治体の図書館など多岐にわたる。「行政が、民間の私どもに何を期待して託されたのかを理解することが大切。知恵をしぼり新たなアイデアをもって、施設の魅力度、利用者増を図っていかねばなりません」と前向きだ。

 ビルメンテナンスの業界では、比較的新たな展開は難しい部分もあったが、指定管理者として施設に関与する中、「マロニエプラザ感謝祭」の主催や、八幡山公園ではコスプレイベントなど、トレンドを捉えた業務にも携わるようになった。昨年は那珂川町のキャンプ場、栃木市の観光交流施設の指定管理者の指名を受けており「今後は観光の分野にも、ノウハウを生かして、施設の快適な環境作りに貢献したい」と、新たな分野での業務の蓄積に期待する。

 一方で同社は創業以来、常に環境分野にも注目してきた。昨年、宇都宮大学名誉教授でもある同社の西田靖(にしだやすし)顧問は、岩手大学工学部の高木浩一(たかぎこういち)教授と手を組んで、燃料電池車向けの「水素発生装置」の開発に着手した。3年以内には実用化を目指すという。実現すれば大幅なCO2の削減にもつながる大きなトピックスとなる。「まだ基礎研究の段階ですが、これも環境関連の事業を進めてきた、わが社の姿勢をアピールできるものと期待しています」。地球規模のファシリティマネジャーを目指し、世界を見据える。