「自分流」具現化を支援

 

 2019年は理工学部設置に伴い、宇都宮キャンパスが開設されてちょうど30周年に当たる。「平成という時代とともに歩んできた30年でした。開設当時は経済大国日本の技術者養成という役割がありましたが、産業構造が変わり、日本の役割も大きく変化しています。しかし、どんな時代になっても基礎的な研究は必要です。変化する時代にあっても力強く生きるための作法を身に付けた人材を社会に送り出していきます」と力強く語った。

 宇都宮キャンパスでは昨年2月、留学生と日本人学生の交流促進などを目的とした国際学生寮が完成した。来年4月には収容定員の200人に達する見込みだ。「国際色豊かな寮になりました。お互いに議論し、高め合う力を培ってほしい」と話す。さらに理工学部情報電子工学科の蓮田裕一(はすだゆういち)教授の研究室が日本産業技術教育学会の「発明・工夫作品コンテスト」発明工夫部門で最高賞の学会長賞を3年連続で受賞するなど明るい話題が続いた。

 「2018年問題」という言葉がある。18年以降、日本の18歳人口が減り始めることで、大学が経営上大きな変化の波にさらされる時代となる。「大学間の連携が言葉上のことだけでなく、もっと踏み込んだかたちで進んでいくのではないでしょうか。そうした時代状況の中、次の10年、20年を見据えて行動していく必要があると思います」

 「自分流」を教育理念に掲げる。自分のなすべきこと、興味のあることを見つけだし、自分の個性を最大限生かすべく知識や技術を修得し、それを自分の力として行動する、という意味が込められている。「その行動した結果についても自分自身が責任を持たなくてはなりません。この『自分流』を具現化してもらうためのサポートをしていきます」。19年はそのサポート体制をさらに強化するため、大学全体に新たな仕組みを導入することも検討しているという。