シニア世代向け木版画展で大賞 下野の菅沼さん

 【下野】薬師寺の主婦菅沼(すがぬま)みや子(こ)さん(70)が茨城県境町主催の「第2回シニア木版画ビエンナーレ展」で最高賞の大賞に輝いた。同町が版画家富張広司(とみはりひろし)さん(小山市在住)の出身地であることから開催している。富張さんの弟子である菅沼さんだけに「先生のコンクールで認めていただいて大変うれしい」と喜んでいる。

 同展は2016年に始まった。ビエンナーレとは「隔年制」という意味で今回が2回目。60歳以上のシニア世代を対象にしているのが特徴で、今回は全国から61~92歳までの103人が応募した。

 菅沼さんは日光彫、日本画、彫塑(ちょうそ)などを趣味にしていたが、1993年、45歳の時に富張さんの作品を見て弟子入りした。「大胆な構図の中にひとつの点にも無駄がない精緻(せいち)な表現に魅了された」と振り返る。

 「やればやるほど奥の深いのが木版画」と腕を磨き、これまでに県芸術祭美術展で準芸術祭賞(98年)、ARTBOXインターナショナルマスターズ大賞展(2001年)で奨励賞などに輝いている 同展は第1回となる前回に「まちなかギャラリー賞」に輝いている。大賞1点、優秀賞2点、審査員特別賞4点の次に位置付けられる賞だ。

 今回はファッションをテーマとした「Spase of ピンク」(45センチ×60センチ)と題する作品。「白黒の表現が難しかった」と約3カ月の制作期間を投じた。