DCレガシーの定着図る

 

 JR東日本は、昨年7月に中期経営ビジョン「変革2027」を発表した。鉄道事業を取り巻く環境は、人口減少や高齢化の進展、Iot・AIによる自動運転の実用化など急激に変化しており、「これまでの鉄道起点の発想・行動をしていては変化に適応できません」と受け止める。「変革2027」の中では「都市を快適に」「地方を豊かに」という具体的な目標を掲げ、Suicaを共通基盤とした移動のシームレス化や多様なサービスのワンストップ化、観光振興や地域活性化などによる駅を中心としたまちづくりなどの実現を目指している。「安全・安定輸送と、品質の高いサービスの提供により、お客さまの信頼を得ていくことは、今後も変わりはありません。鉄道事業についても、まだまだ成長していく余地はたくさんあると考えています。技術革新の成果を取り入れ、生産性向上に努め、お客さまや地域の皆さまの『心豊かな生活』を実現するための取り組みを引き続き進めていきます」と決意を新たにする。

 大宮支社は4月から「変革2027」実現への具体的な取り組みや支社の将来像を示した「事業基本方針2019-2021」をスタートさせる。「大宮支社は、宇都宮線沿線などの首都圏通勤圏と、日光や那須塩原などの観光地を併せ持つ、魅力あふれたエリアです。地域特性を最大限に生かし、大宮支社だからこそ実現できる地域に根付いた新たな価値の創造に挑戦していきます」

 昨年は、大型観光キャンペーンの「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーン(DC)を開催したが、今年は4~6月に「本物の出会い 栃木」アフターDCを展開する。「DCを通じて培ってきた観光素材や、おもてなしの仕組みなどの『DCレガシー(遺産)』を将来にわたる誘客として定着させるための重要な機会です。大宮支社としても栃木県の地域活性化に向けて、しっかり取り組んでいきます」と力を込める。