広域展開で地域をつなぐ

 

 昨年11月、沖縄県うるま市に農水産業振興戦略拠点施設「うるマルシェ」をオープンさせた。沖縄最大の農水産物直売所をはじめ、精肉・総菜の販売、ベーカリー、レストラン、キッチンスタジオ、イベント広場なども備えた同社直営の複合施設だ。注目度は高く、多くの来場者でにぎわう。「地元の人たちの利用率が高く、うれしく思います」と順調な滑り出しを喜ぶ。直売所には栃木県産品も置き、生産者同士の地域を超えた交流も始まっている。

 また、「うるマルシェ」に先立って、出身地である長野県内には2店舗の直営店を出店した。これら各地の拠点を軸に、同社が取り組む独創的なビジネスモデル「地域商社」の広域的な横展開を図りたいとする。「さらに、茨城や埼玉などの関東圏をはじめ、各地の地域商社を結び付けるプラットフォームづくりを進めたい。こうして生まれた力を合わせることで広域ローカル経済圏ができ、本当の意味での地方創生につながるのではないでしょうか」

 もう一つ大きな期待を寄せるのが、米国ホテル大手マリオット・インターナショナル社が「道の駅うつのみやろまんちっく村」内に建設を予定しているホテルだ。「『ろまんちっく村』の運営を手掛けるようになって以来、インバウンド需要への対応や日光観光との連動など、宿泊機能の強化は常にテーマになってきました。ホテルは、ここをハブにして周辺地域との回遊性をつくる上での足掛かりになります」。オープンに備えて体制づくりを進めていく。

 これまで積み重ねてきたノウハウを使って、さまざまな事業や企業との連携・合弁にもチャレンジしたいという。実にここ数年内の新たな直営拠点の開業計画は、めじろ押しとなっている。「『うるマルシェ』では若い人たちが活躍しています。新しい時代をつくっていく会社だと思っているので、ぜひ一緒にその柔軟な発想を生かしてほしい」と呼び掛ける。