ラジオの可能性に「挑戦」

 

 「昨年は開局55年とワイドFM(民放ラジオ難聴解消支援事業・AM局によるFM補完放送)が全県エリアで放送を開始し、第2の開局ともいえる節目の年でした。今年はそれを踏まえ『新コンテンツで役立ち安心できるラジオ 可能性に挑戦する!』をスローガンにさらなる一歩を踏み出したい」

 ワイドFMは宇都宮中継局に続き、足利、葛生、今市、塩原の各局が放送開始。これにより県内ほぼ全域をカバーし、クリアな音質の番組聴取が可能となった。

 花を添える出来事もあった。ワイドFM化で音質が向上したことを記念して制作した番組「再現!究極のアナログ音(サウンド)」が日本民間放送連盟賞のラジオエンターテインメント番組部門で優秀賞を受賞した。「ワイドFM化を県内外にアピールする好材料にもなり、社内的には社員のモチベーションも上がる機会を得て、独自のプログラムで良質な番組を提供する機運につながりました」

 世の中全体が、年齢層指標から属性(趣味・趣向)指標に変化し、電波媒体や通信も変化の波にさらされている。その中でラジオの役割と価値を見直し、新コンテンツを創出してリスナーに届ける。「多様なリスナーの趣味趣向にマッチした自主的な企画開発が必要です。新たなラジオの可能性を追求できる番組を増やしていきたい」と話す。

 一方でFM化をより一層PRする地道な取り組みも進める。既にチャリティーゴルフや健康セミナーなど開催。県や市町をPRするイベントも拡充したい考え。3月には真岡市が開催する第1回真岡いちごウオークに特別協力する。

 「要、使命」である防災を基本とした災害時の情報提供はもとより、アイスホッケーやバスケットボールなどスポーツ中継を含め地元情報、エリア発信情報にこだわり、県民に貢献していく。「リスナーと共感できる機会を生み出し、その距離を近くできたらいいですね」と思いを語る。