変革に挑戦 新たな歩みへ

 

 日本の食パンや蒸しパンが海外で話題となっている。例えばインドネシアでは、「日本のパン」という名称で店頭に並ぶほどの人気だ。「ふわふわの食感、衛生面などが評価されてのことだと思います」

 米国で売られるクロワッサンの多くは機械で作られているが、そのクロワッサン製造機や製パン機、包あん機などの食品製造機械を、世界で初めて開発したのが同社である。現在、包あん機の国内シェアは約90%にも上るという。同社の製品は、世界124の国と地域にも輸出されており、その一つ一つが各国の文化や顧客のニーズに合わせた生産ができる汎用性を備えている。「当社は開発型企業です。お客様のニーズに応えながら、より合理化して新たな提案をする。そうやって前に進んでいきたいと思っています」

 昨年は「変革への挑戦」をテーマに掲げ、この先5年間の中期経営計画を策定した。生産体制や販売体制の強化、人材育成、業務環境整備を重点施策に置き、全社的に取り組んだ。「これまでのような『部分最適』ではなく、『全体最適』にする必要がありました」。前例にとらわれず、「ビジネスの本質を変えていこう」との強い思いで変革に取り組む一方で、「理念や行動指針など、当社にとって根幹となる大切な部分は変えることなく継承していきたい」と話す。

 今秋には、本社敷地内に研究室を兼ね備えた新社屋の建設に着工する。分散化していた社屋は耐震基準に満たない建物がいくつかあり、その建物を取り壊し、分散していたさまざまな研究室を集約した4階建ての社屋を建設することとなった。「これにより各建物を行き来する手間もなくなり、手狭だったお客様向けの機械展示、製品テストなどを行うスペースも広くなります。より快適になると思いますよ」と期待を込める。

 ハード、ソフトの両面で変革の時を迎え、顧客満足度の向上に向け、新たな歩みをスタートさせた。