「世界」の夢をリアルに

 

 自転車のプロロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を運営して「メジャースポーツとしての産業化」「自転車を通じた地域振興」という二つの軸を回転させながら、大きな夢を紡いでいく。

 2018年はJプロツアーで10勝を挙げチーム総合優勝を達成、UCI(国際自転車競技連合)の国際レースでも2勝の好成績を収めた。「これからはブリッツェンの活動を体系づけて示す必要があると考えています。18年シーズンは非常に高い勝率でした。今季はさらに勝率を上げて一つの勝利の価値を上げていきたい」

 自転車ロードレースの浸透は、全国的に見ればまだまだといった状況だ。「ジャパンカップやツール・ド・とちぎなどがある栃木県内は特区のようなものです。自転車ロードレース業界全体を盛り上げ、社会現象となるまでもっていきたい」と、国内トップチームとしての責任を口にする。

 「一昨年のジャパンカップで表彰台に立って、ある意味、所期の目標を達成しました。新たな目標には国内での国際レース優勝、そしてアジアツアー参戦などのグローバルな活動、さらに日本のチームでは初のツール・ド・フランス出場などを考えています。チームや社内でも今、こうしたことが話し合われています」

 日本の自転車ロードレースチームにとっての大きな夢。その挑戦の準備は着々と進んでいる。

 「『宇都宮ブリッツェンはツール・ド・フランスを目指す』と近い将来に明言したい。夢物語ではなく、目標に説得力を持たせるのはわれわれ運営会社のこれからの働き方次第です。身が引き締まる思いでいます。国内最強チームとしてのポジションを維持しながら、グローバルに海外のレースを走るイメージでいます。『宇都宮ブリッツェン』の名を世界にとどろかせたい。新たな目標設定をこの10年でリアルなものにしていきます」