「強盛弱滅」時代の到来

 

 JR小山駅から南に約3キロ、16万8千平方メートルの敷地に今春、大きなコミュニティが誕生する。トヨタホームとの共同開発で、ウッドユーは65%の290区画を請け負う。近年では、宇都宮市内の「みずほの緑の郷」(588区画)、「陽東桜が丘」(347区画)に次ぐ規模となる。「これが今年の大きな目玉です」と期待を込める。また宇都宮市西原町の宇都宮グランドホテル隣接地にも60区画を用意。「グランドホテルの庭園は、鎌倉時代から続く由緒あるもので『宇都宮の迎賓館』とも呼べる文化遺産です。住まわれる方が、その魅力を共有できるようなまちづくりを進めたい」と、今年も「プラスαのコミュニティづくり」に心血を注ぐ。

 しかし一方で「そうした従来の手法だけでは、生き残っていけない」と危機感を抱く。日本の人口が約8千万人になる頃は、栃木県の人口は約120万人に落ち込むと予想されている。さらにAI(人工知能)の技術革新などにより第4次産業革命が進む中「イノベーションが業界にどれほどの影響があるか見極め、先を読まねばなりません。既成概念や過去の経験は通用しない」と予測する。成長戦略の中では、住宅産業を従属化された産業と見立てた上で「より一層ストックビジネスを模索していくことが重要」としている。顧客の建て替えサイクルに応え、どれだけシェアを確保できるかなどがカギとなる。「『強盛弱滅』が進むなど、業界に明るい兆しはほとんどありません」と厳しい指摘をした。

 今後求められるのは、「AI時代をコントロールしていける人材の育成」だと言う。「まるでSFの世界の話で見当もつきませんが、まずは高齢者を中心に起こるデジタル・デバイド(情報力格差)に対応が必要です。私が現役だった頃とは時代が激変しており、働き方改革についても単に残業の抑制といった話ではなく、効率良い生産を最優先しなければなりません」と、変わり続けることの必要性を力説する。