体重200キロを超えるとみられる大型のイノシシを捕獲した大越さん(中央)ら(大越さん提供)

 【那須】町鳥獣被害対策実施隊の大越良平(おおこしりょうへい)さん(77)=芦野=はこのほど、富岡の山林に仕掛けたわなで、大型の雄のイノシシ1頭を捕獲した。体長は約180センチで、体重220キロ級とみられる。町内での捕獲頭数や被害額の報告は増加傾向にあり、大越さんは「被害に遭ったら早急に町や隊員に連絡してほしい」と呼び掛けている。

 農家から要請を受けて設置したわなで、11月下旬に捕獲した。一般的なイノシシは体重50~60キロ。このイノシシは約30キロの内臓を抜いても、最大計量185キロの台ばかりでは計測できなかった。

 町農林振興課によると、町内のイノシシの捕獲頭数は2013年度は36頭だったが、本年度は11月末で271頭に達した。既に昨年度を超えている。4年前の同隊結成後、町内での捕獲頭数は7倍に増え、一定の効果を上げている。

 一方、町内の農家から報告があった昨年度のイノシシの被害額は約2200万円で、4年連続で2千万円を超えた。鳥獣被害の約6割を占める。

 大越さんによると、以前は一部地域で多かったイノシシによる被害は、10年ほど前から町内全域に拡大。大越さんは「被害発生後、すぐに対応すれば捕獲数を増やすことも可能になる。地域ぐるみでの連携が必要」と話している。