日光二荒山神社「祭礼武器類」が国重文に 東照宮旧宝物館は登録文化財

日光二荒山神社「祭礼武器類」が国重文に 東照宮旧宝物館は登録文化財

 【日光】国の文化審議会(馬淵明子(まぶちあきこ)会長)は9日、日光市の日光二荒山神社の「祭礼武器類」など美術工芸品を国の重要文化財(重文)の追加指定に、日光東照宮の「旧東照宮宝物館」など建造物を登録有形文化財に指定することなどを林芳正(はやしよしまさ)文部科学大臣に答申した。近く答申通りに告示される見通し。

 答申の対象は全国で国宝5件、重文50件、登録有形文化財196件。県内の登録有形文化財は建造物で241件となるが、重文の美術工芸品は追加指定で125件のまま変わらない。

 国は1959年に南北朝時代の制作と伝わる日光二荒山神社の「金銅装(こんどうそう)神輿(みこし)三基(さんき)」を重文に指定。祭礼武器類は78年の「金銅装唐鞍(からくら)」以来、3度目の追加指定となる。対象は「金銅装蛭巻(ひるまき)薙刀(なぎなた)(無銘)」3口と「金銅装黒漆(くろうるし)薙刀」2口、外装に当たる各拵(こしらえ)。

 薙刀は長さ1メートル95センチ~2メートル38センチ。刀身は鎌倉~南北朝時代(13~14世紀)、拵は南北朝~安土桃山時代(14~17世紀)の作と伝わり、主に同神社の祭礼などに使用された。現代まで当時のまま残存する貴重性などが高く評価された。

 1967年に建築された旧東照宮宝物館は、東京大名誉教授で東大安田講堂などを手がけた建築家の故岸田日出刀(きしだひでと)氏が設計。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約1450平方メートル。板ぶき風の屋根や壁から突き出た梁(はり)など日本伝統の様式を残したモダニズム建築で、2階には高欄付きのテラスがある。