新監督のスタイルに手応えと課題 バックス17-18シーズン総括

 今季からフィンランド人のアリペッカ・シッキネン監督を迎え、パスホッケーの確立を目指したHC栃木日光アイスバックス。新生バックスの挑戦は、アジアリーグのレギュラーリーグ(RL)は4位で3季連続プレーオフ(PO)進出を果たし、国内4チームによるリーグ戦「ジャパンカップ」は2位と及第点の数字を残した。しかしチームは好不調の波があり、乗り越えなければならない課題も見つかった。

 平昌冬季五輪開催の影響で例年より少ない1チーム28試合で争われたアジアリーグ。RL14勝14敗で4位のバックスは初のPOホーム開催権を得たが、RL5位の王子に1勝2敗。2季連続の準決勝進出を逃し、最終成績を5位で終えた。

 日光市出身の若手FWの活躍が目立つシーズンだった。抜群の突破力を誇る寺尾勇利(てらおゆうり)はリーグ2位の15得点。ジャパンカップでも11得点、20アシストでポイントランキングはトップ。古橋真来(ふるはしまくる)もリーグ13得点と攻撃陣をけん引し、2人のゴールがチーム総得点の30%を超えた。

 さらに、パワープレー(PP)でもパスホッケーの真骨頂を発揮した。パワープレーからの22得点は、チーム総得点の約27%を占め、成功率も約30%と高率。RL1位のサハリン(ロシア)に次ぐ精度を見せつけた。

 一方で守備はもろさを露呈した。総失点数91はワーストタイ。ベストDFのペッテリ・ヌメリンやベテラン河合龍一(かわいりゅういち)はいたものの、ミスや集中を欠くプレーで逆転負けをするケースが少なくなかった。チームのメンタルの弱さを指摘する声もあり、2度リードしながら逆転負けしたPO第3戦は、チームの今季の戦いぶりを象徴するようだった。

 また、新加入のフィンランド人選手も誤算だった。