佐野の「石巻絆の会」、宮城の大川小に記念タオル 震災で犠牲、3月閉校

 東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市大川小は3月末で閉校し、校舎は震災遺構として保存される。佐野市民らでつくる「石巻絆の会」は7年前の震災後から、同校の児童に体操着を贈り子を失った遺族と交流するなど、支援を続けてきた。2月の閉校式には校章入りの記念タオルを作って寄贈した。同会会長の佐野市戸室町、縫製業佐瀬輝幸(させてるゆき)さん(63)は「閉校は寂しいが、関係者への支援は変わらずに続けたい」と話している。

 絆の会は石巻市内の保育所や幼稚園に体操着やクリスマスのお菓子を贈り続けている。小学校で唯一、支援してきたのが大川小だった。

 震災直後、同市を訪れた佐瀬さん。現地である保護者に出会った。行方不明のわが子を捜し、がれきを重機で撤去し続けていた。

 「少しでも力になりたい」。訪問しては遺族と親交を深め、佐瀬さんの趣味の自動車レースに招待したことも。学校への支援も続け、来賓として行事に出席し児童と交流してきた。

 閉校に際しては学校の意向を聞き、校章や校歌をプリントしたタオル250本を寄贈。閉校式後の「ありがとう大川小学校の会」で出席者に配布された。

 同校関係者の要望で追加生産も決めた。鍵頼信(かぎよりのぶ)校長(59)は「何度も来校してくれ、顔と顔が見える形の支援を頂いた。本当にありがたい」と感謝する。