カール・ルイスから指導も 陸上関東王者の佐藤(作新大)が海外強化遠征団入り

 陸上中距離界の期待の若手が、世界的なスーパースターの指導でさらなる飛躍を目指す。400メートルの関東学生王者で作新大3年の佐藤風雅(さとうふうが)(21)が21日から、関東学生連盟の海外強化遠征に参加し、米国でカール・ルイスらの指導を受ける。現地競技会にも出場する予定で、佐藤は「レジェンドに直接教えてもらえる貴重な機会。取り組んできたことが通用するか、力の差も確かめたい」と意欲を高めている。

 関東学生対校選手権(インカレ)の実績などが認められ、跳躍陣なども含めてわずか7人の遠征メンバ−に選ばれた。日程は21~31日までの11日間。テキサス州ヒューストン大が拠点で、同大コーチのカール・ルイスらから直接指導を受ける。24、25の両日は現地大学生らが参加する競技会にも出場する予定だ。

 佐藤は茨城県笠間市出身。茨城中央高で野球から陸上に転向した。県大会で表彰台に上がっても、関東大会では予選敗退ばかり。全国では全く無名の存在だった。しかし「走り方はおかしいが、ラスト100メートルの伸びがものすごい」。作新大の相馬聡(そうまさとし)監督(39)は荒削りな走りに可能性を感じたという。

 181センチと恵まれた体格の「原石」は、大学入学後に輝きを放った。長い脚を生かした大きなストライド、脚の回転の速さを武器に急成長。2年時の関東インカレ男子2部で初優勝を飾ると、3年では男子2部の大会記録を18年ぶりに更新する46秒32で連覇した。

 「全国のトップで戦うのが当たり前になった」と振り返る昨シーズン。5月の静岡国際大会でリオデジャネイロ五輪選手を抑えて3位入賞。日本学生選手権で2位、全日本選手権では入賞こそ逃したものの、45秒99の自己新をたたき出すなど大舞台で実力を示した。