年の瀬に海外からうれしいニュースが届いた。

 小惑星探査機「はやぶさ2」のミッションマネージャを務める宇宙航空研究開発機構の吉川真(よしかわまこと)准教授(56)=栃木市出身=が先週、英科学誌ネイチャーの「今年の10人」に選ばれた。

 「多くの異なる研究機関の協力を導く希有(けう)な能力がある」「一緒に働いたことがある科学者の中で最も親切な人」。同誌電子版には、フランスの共同研究者が寄せた賛辞の言葉が並んだ。

 4月、吉川氏を単独取材した。穏やかな語り口ながら、前人未到の挑戦に懸ける思いが伝わってきた。少年期の思い出など、計画以外の質問に丁寧に答えてくれた姿も印象に残っている。

 取材が終わる頃には、その人柄にすっかり魅了されていた。共同研究者たちも、もしかしたら同じような気持ちになったのかも。

 どちらかと言えば“縁の下”で計画を支えてきた吉川氏に脚光が当たり、うれしく思う。はやぶさ2と吉川氏の挑戦はこれからが正念場。ミッションの成功と幸運を祈っている。