マレーシアで「まちの駅」実証実験中 宇都宮での調査を参考例に

 【宇都宮】中心市街地活性化の一助にしようと、マレーシア・ベラ州タイピン市で、現地の大学教員らによる「まちの駅プロジェクト」実証実験が進んでいる。宇都宮での調査を基に行われる同国初の試みは、住民のもてなしの意識向上への期待も高い。プロジェクトに協力し、現地視察したまちの駅ネットワークとちぎの吉田恵子(よしだけいこ)代表(53)は「実験後の成果報告が楽しみ。宇都宮など日本のまちの駅で生かせる指摘もあるのでは」と注目している。

 取り組みは、かつてタイピン市から宇都宮大へ留学していたマラヤ大上級講師ヨン・アディラさん(29)が、日本に約1600カ所、うち本県に200カ所あるまちの駅の存在を知ったことがきっかけ。歴史ある街ながら中心市街地の空洞化が進む同市で、休憩や案内、交流、連携機能を併せ持つまちの駅を活用すれば「もてなしの意識が向上し、観光誘客で人の流れを呼び戻せる」(アディラさん)と考えたという。

 そこで昨年、タイピン市で「トイレが利用可能か」「もてなしの気持ちがあるか」など、まちの駅の趣旨を理解する州立博物館や市立ギャラリー、ヒンドゥー教寺院など5カ所を選定。

 さらに、宇都宮共和大の古池弘隆(こいけひろたか)都市経済研究センター長や吉田代表らと宇都宮でまちの駅の機能調査、歩行者対象のアンケートなどを実施した。企業の財団の助成金を得て、11月から実証実験を行っている。