「カラス博士」杉田教授が最終講義 宇都宮大

 「カラス博士」として知られる宇都宮大農学部の杉田昭栄(すぎたしょうえい)教授(65)は3日、同大峰キャンパスで定年を前にした最終講義に臨んだ。「ただいまカラスの勉強中~カラス学の勧め」と題した講義には、一般やかつての教え子など約280人が詰め掛けた。

 カラスの知能の高さや人との共生の在り方などを探ってきた杉田教授。解剖学や行動学といった専門の自然科学だけでなく、社会問題や民俗学などの社会科学を含めた幅広い角度でカラスと向き合ってきた。

 人が認識できない紫外線をカラスが認識することを突き止めた過程や、カラスが道具を使う論理的な能力を持つことなどを紹介。カラスの鳥害に悩む自治体や企業から多くの相談を受けるようになったことについて「農学は生活の科学。生活にどう結び付くかをどこか意識しながらやってきた」と振り返った。