被災者の詩を絵手紙に 那須塩原、芦野公民館などで100点展示

 【那須塩原】東日本大震災の記憶の風化防止につなげようと、芦野地区の絵手紙愛好家ら約20人による作品展「第1回芦野宿(じゅく)手紙まつり」が5日、芦野公民館をメイン会場に始まる。福島県南相馬市で被災した藤島昌治(ふじしままさはる)さん(72)の詩と、詩をイメージして描いた絵を添えた作品など計約100点を展示する。主催する絵手紙サークル「あすなろう」の荒井紀子(あらいのりこ)代表(66)は「作品を通じて震災の悲しみや苦しみ、悲惨さなどを感じてほしい」と来場を呼び掛けている。17日まで。

 同サークルは2年前、芦野公民館の絵手紙講座OBの60代の男女6人で結成された。月替わりで12作品を芦野郵便局に飾っている。

 作品展には、同講座のOBで「芦野宿」のメンバー5人なども参加。講師を務めた日本絵手紙協会公認講師鈴木啓子(すずきけいこ)(66)さん=大田原市中田原=が藤島さんと交流があり、橋渡しとなって、震災が発生した3月に開催することを決めた。

 芦野公民館には巻紙(縦約35センチ、横約140センチ)を1、2枚用いた作品約50点を展示。藤島さんが震災後に書いた詩集「仮設にて」など3冊から詩を引用し、ガソリンスタンドの長蛇の列や生活に苦悩する姿、花などのイラストを添えた。