神社東側に設置された朱塗りの木柵=23日午後、真岡市東郷

神社東側に設置された朱塗りの木柵

神社東側に設置された朱塗りの木柵=23日午後、真岡市東郷 神社東側に設置された朱塗りの木柵

 真岡市東郷の大前神社が25日、国の重要文化財(重文)に指定され文部科学省から官報告示された。同神社は重文指定を機に、文化財保護対策に着手。木柵や防犯カメラの設置で先人の遺産を守りながら、より多くの来訪者に精緻な装飾建築を堪能してもらう考えだ。

 指定されたのは1707年に建立された本殿と、1600年代末期に建立された拝殿の2棟。精緻な彫刻や幾何学的な「地紋彫り」が施されており、装飾建築の先駆けとして高く評価された。

 同神社は、これまで木や草で覆われたままだった敷地の東側と北側に、朱塗りの木柵の新設を決定。現在までに東側約80メートルに設置した。今後、約40メートル延伸するほか、北側にも約50メートルにわたり設置する予定だ。本殿付近には防犯カメラも設置する予定という。

 指定を受け柳田耕史(やなぎたこうし)禰宜(ねぎ)(41)は「次の世代に残していく責任の重さを感じている。神社を訪れた人が市内の他の観光地を訪れるような、地域活性化の拠点になれば」と期待した。

 来年4月には、外壁の精緻な彫刻をより間近で見てもらおうと、瑞垣(みずがき)内に入っての特別拝観も実施予定だ。