「困りごと」相談、1年で180件超 栃木県内の社会福祉法人連携

 保育園や障害者支援施設、老人福祉施設などを運営する県内の社会福祉法人が連携して、生活に困っている地域住民を支援する「いちごハートねっと事業」の開始から来月で1年。各施設に寄せられた相談は計180件を超え、取り組みは広がりをみせる。一方、依然として認知度向上が課題となっており、担当者は「気軽に足を運べる地域の相談窓口として、どんどん活用してほしい」と呼び掛けている。

 同事業は、2016年4月の社会福祉法改正で「地域における公益的な取り組み」が社会福祉法人の責務になったことを受けてスタート。昨年3月に推進協議会が発足した。専門分野の異なる法人同士が協力することで、幅広いニーズに応じた支援が期待されている。

 今年2月末現在、109法人が参加し、244施設で「おこまり福祉相談窓口」を開設している。入り口に掲示したイチゴ模様の看板が目印だ。

 経済的な問題や子育て、病気などで悩んでいる人、日常生活で支援が必要な人などを対象に、経験豊富な「地域相談支援員(相談員)」が無料で相談に応じている。

 同協議会によると、昨年12月末までに解決に導いた相談・支援は107件。

 ある母親は、突然起きた相続問題に混乱していた時に事業の看板を見つけ、相談に訪れた。施設職員に無料法律相談を紹介してもらうと、精神的にも落ち着きを取り戻したという。