巴波川堤防に避難階段 今春から供用、緊急時にも安心 栃木

 【栃木】藤岡町部屋・緑川両地区の巴波(うずま)川で、堤防の拡幅と避難階段の設置がほぼ完了した。2015年の水害では一帯が浸水した両地区。巴波川周辺地域の住民らで組織する治水事業促進連絡協議会が、国へ行ってきた要望活動が結実した形だ。同協議会の荒川雅義(あらかわまさよし)会長(80)=藤岡町蛭沼=は「これで緊急時は避難ができて安心」と胸をなで下ろした。

 堤防は、部屋地区の巴波橋から緑川地区の緑川橋までの右岸約2キロメートル。平常時の水面からの高さは約8~9メートル。緊急避難道路としての活用や堤防の補強を目的に、国土交通省が堤防の道幅を拡張する工事を昨年4月から予定していた。

 だが一昨年の水害を経験した荒川さんは「堤防に階段がないと避難できない」と指摘し、地元自治会長らとの連名で同3月に同省へ要望。同省も「漏水が出た際に確認がしやすい」などと応じ、工事に避難階段の設置を追加したという。

 堤防の幅は3メートルから5メートルに拡張され、対向車が来ても安全に通行できるようになった。避難階段は部屋・緑川両地区に1カ所ずつ設置。3月に市が調査を行い、今春から一般の通行が可能となる見通しだ。予算は2億4千万円。