据え付けられた鳥居と設置した生徒たち

 【真岡】学業を生かした地域貢献活動「真心工房」に取り組む真岡工業高の生徒が19日、田島にある浅間神社の鳥居設置を終えた。神社は地域の鎮守神だけに、より丁寧な作業を心掛けた。間もなく訪れる新年の初詣で、多くの人の目に触れることを心待ちにしている。

 浅間神社は田島の北東の端に位置する守り神。毎年7月に例大祭が執り行われ、正月には地区約100世帯、約350人の多くが初詣に足を運ぶ。

 これまでの鳥居は1990年に建立された木製で、時間の経過ともに傷みが激しくなっていた。田島自治会が修繕や限られた予算について話し合ううち、真心工房の活動を知り協力を依頼した。

 同校では今年初めに活動を始め、建設科1~3年生でつくる部活動「建設研究部」の15人ほどと教員が手を携えてきた。当初は強度を考えコンクリートで一部を試作したが、重すぎることなどから断念。兵庫県内に比較的廉価の塩化ビニール製鳥居のメーカーがあることが分かり、発注することにした。耐久性は高いという。

 生徒たちは学校で準備作業をしたほか、6キロ近く離れた神社に自転車で約1週間通った。手作業で高さと幅が3・4メートルの鳥居を立てる穴を掘り、足場を組んで組み立てた。鳥居が水平になるよう機材で測量しながらコンクリートで埋め戻し、土を踏み固め完成させた。

 建設科3年の加藤健也(かとうけんや)さん(18)は「学校で習ったことが生かせたので、就職しても役立つのでは。初詣の人が見てくれたら最高」と強調。自治会区長の農業市村守(いちむらまもる)さん(66)も「生徒たちと触れ合ういい機会になった。将来、自分たちが作ったという思い出になると、ありがたい」と話した。