LRT車両は「新潟トランシス」 宇都宮市、実績や維持管理体制を評価

 次世代型路面電車(LRT)事業を進める宇都宮市は22日、鉄道車両メーカー「新潟トランシス」(尾藤千秋(びとうちあき)社長、東京都千代田区)をLRT車両の設計事業者に決めた、と発表した。同社が車両製作も担う。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は同日の定例会見で「実績を踏まえた具体的な提案で、確実な維持管理が期待できる」などと選んだ理由を述べた。

 新潟トランシスは、カナダに本部を持つ製造企業、ボンバルディア社の鉄道部門から技術の提供を受け、LRT車両をライセンス生産。日本で初めて本格的にLRTシステムを導入した富山ライトレールや、国内最大級の車両(約30メートル)を持つ福井鉄道など国内7事業者に新型低床車両を供給している。

 市は選定に当たり、海外からの参加も可能なプロポーザル方式で事業者を公募。昨年11月の段階で3社が参加申請書を出したが、最終的に同社のみが今年1月に審査書類を提出していた。有識者を交えた選定委員会がヒアリングなどを実施し、提案内容を審査。市が求める水準を満たしているとして、同社を設計事業者に決定した。

 市は近く同社と契約を結ぶ。LRT車両は、各メーカーが独自技術に基づく機器や車両構造を用いることから、同社が車両製作も担当。市によると、2018年度後半に国の車両の設計認可を受けた上で、製作を発注する予定という。