高校新人サッカー、決勝審判にも高校生 清陵高2年・藤田君、栃木県内で初

 本県のサッカー界の期待を背負ってピッチに立った−。清陵高2年の藤田和真(ふじたかずま)(17)は、17日の県高校新人サッカー大会決勝で副審を務めた。県内の高校生が高校サッカー決勝の審判員を任されたのは初めて。「大変な部分もあったが、その分達成感はひとしお」と大役を振り返った。

 決勝は特に審判員への注目度が高まる。ハイレベルで拮抗(きっこう)した試合になることも珍しくなく、一つの小さなジャッジが大きく勝敗を左右することもある。

 藤田は県高体連からも理解を得て副審を担当。オフサイドなどで際どい判定を迫られる場面もあり「レベルが高かった」と話すが、そつなく80分を乗り切った。主審を務めた同校サッカー部の高山啓義(たかやまひろよし)監督も「助ける必要がなかった」と安堵(あんど)の表情。県協会からも「高校生だと気づいた人はほとんどいなかったのでは」と合格点が与えられた。

 小学1年でサッカーを始めた藤田。高校に入学し、Jリーグで17年間審判員を務める高山監督の姿を見て、「その道にも進んでみようかな」という思いが湧いたという。1年時に4級を取得し、これまで県内外の少年サッカー大会などで経験を積んできた。

 ライセンス試験は4級の取得から始まる。3級取得には所定の試合経験を積んだ上、昇級テストで体力測定とルール確認、実技審査を通過する必要がある。昨年8月の試験には、藤田を含む4人が3級に合格した。

 県協会は、関東から6人の高校生審判員が派遣される「全日本少年サッカー大会」に本県審判員を送り込みたい意向があり、約10年前から審判員育成に励んでいる。