訪日外国人が増える中、博物館の展示解説の多言語化をテーマにしたワークショップが21日、県立博物館で開かれた。事例発表や討論会を通じ、各館の代表が今後の方策などを話し合った。
外国人に分かりやすい情報を発信しようと、同館を含む全国8施設でつくる自然史レガシー継承・発信事業実行委員会が初めて開催。すでに複数外国語の展示解説を導入している国立科学博物館(東京)や北海道博物館、大阪市立自然史博物館などから約70人が参加した。
県立博物館の岡本直人(おかもとなおと)主任研究員は事例発表で「2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて訪日者が一層見込まれるので、英語、中国語のほか、本年度中に韓国語や台湾の人が使っている言語にも対応できるようにする」と説明した。