死亡事故ゼロ2000日達成 市貝町、地道な安全啓発も奏功

 【市貝】町内の「交通死亡事故ゼロ」の連続記録で20日、「2千日」を達成した。町人口は約1万2千人だが、県東部への大動脈といえる国道123号や県道宇都宮茂木線が町内を通過するなど、交通量は少なくなく、交通安全対策の関係者は「5年以上死亡事故がないのは驚き」と話す。茂木署は「行政、町民、警察が一体となった地道な取り組みが、町内の交通安全意識の向上につながっているのではないか」と分析する。

 町内では2012年8月30日、市塙(いちはな)の県道丁字路交差点で、軽乗用車と出合い頭に衝突した自転車の男性(当時85)が亡くなって以来、死亡事故は発生していない。

 県県民生活部は「少なくとも平成の大合併(05~06年)以降では、一つの自治体でこれだけ長く死亡事故ゼロが続いた例はない」としている。

 同部などによると、12~17年の6年間、町内の事故発生件数は各年8~18件、負傷者数は12~26人で、いずれも県内最少レベル。町交通教育指導員の鈴木宣夫(すずきのぶお)さん(66)は「人口の少なさはあるにしても、高齢者と子どもへの交通安全啓発に力を注いできたことが関係しているのではないか」などと説明する。

 町は高齢者が参加する健康体操の会場をはじめ幼稚園や保育所、小中学校に積極的に出掛け交通安全教室を実施している。町シルバードライバークラブは、自転車のスポークに取り付ける発光バルブを市貝中に寄贈するなど、町民のサポート意識も高い。同校生徒の自転車マナーの良さも町内外で高く評価されている。