雪崩事故受け栃木県警が合同救助訓練 日光【動画】

 昨年3月に那須町で発生した雪崩事故を受け、県警8部署は19日、初の合同山岳救助訓練を日光市湯元の積雪地帯で行った。ビーコン(電波受発信器)など新配備された救助機材を駆使し、雪に埋もれた人を捜索、救助する実践的な訓練を実施した。

 日光署の冬季訓練に那須塩原、矢板両署や県警機動隊などが合流し、計約40人の警察官が参加。新配備機材の運用を県警として習熟する初の機会となった。

 金精峠を訓練現場とし、スノーショベルで雪を掘っての捜索や、雪崩が発生しやすい雪の層を調べるテストなどを実施。山岳救助のベテランで日光署地域課の斎藤稔(さいとうみのる)警部補(42)は「雪崩発生から13分ほどで、巻き込まれた人の救助成功率が大幅に下がるといわれる」と迅速な行動の必要性を訴えた。

 全国の警察で初の訓練として、雪に埋まった人を赤外線カメラ付きのドローン(小型無人機)で検知したり、雪中の発信機を遭難者に見立ててビーコンや捜索用のゾンデ棒で見つけたりしていった。群馬・草津白根山の噴火を踏まえ、防護盾で噴石を防ぐ訓練と火山ガス検知訓練も行った。

 県警地域課の石井和浩(いしいかずひろ)地域指導管理官(56)は「引き続き訓練を行い、いざというときに素早く対応できるようにしたい」と話した。