国内最大級の和太鼓完成 「岩舟武蔵太鼓」35周年で自作、1本の丸太くりぬく 栃木

 【栃木】太鼓グループ「岩舟武蔵太鼓」はこのほど、創立35周年を記念して、一本の丸太をくりぬいた形では国内最大規模となる大太鼓(直径127センチ、長さ150センチ)を完成させた。打頭(うちがしら)を務める上光(かみひかる)さん(43)=岩舟町畳岡、会社員=と弟の龍(りゅう)さん(42)=佐野市鐙塚町、同=が中心となり、丸太のカットから仕上げの塗装まで10年以上かけ、ほとんどを手作りした。25日午後1時から、佐野市文化会館で開く記念コンサートで初めて披露する。

 同グループは1983年に2人の父敬夫(たかお)さん(69)が設立。現在は小学生から大人まで約40人が所属し、県内外の夏祭りや式典などで演奏を行っている。打頭の光さんは16年、全国各地の大太鼓大会で前人未到の「10冠」を達成した実力者だ。

 35周年の記念事業の目玉として、国内最大規模の「4尺2寸」の大太鼓を自作しようと企画した。

 製作活動は06年にスタート。アフリカ原産の外材「ブビンガ」を使用し、太鼓店に勤務経験のある龍さんがカットした。木の堅さからひび割れに悩まされたが、「より丁寧に造りたかった」(龍さん)と自然乾燥に10年をかけた。

 仕上げ作業には光さん夫婦らも参加。音を左右する太鼓の中堀りは「手間はかかるが究極の音を追求したかった」(光さん)と、らせん状に彫り音を遠くに響かせる「波動彫り」を施した。

 皮張りは石川県の業者に依頼し、昨年12月末、ついに完成。龍さんは「一生もので、武蔵太鼓の目玉になる。大事に使っていきたい」と笑顔を見せる。