「バカヤロー」と叫びながら歩く「悪口まつり」(足利市広報課提供)

 大みそかの夜に「バカヤロー」と叫び、1年間の厄を落とす奇祭「悪口(あくたい)まつり」がおおみそかから元旦にかけ、足利市大岩町の大岩毘沙門天(最勝寺)で行われる。

 同まつりは江戸時代、時の住職が疫病や天災などから逃れるため、悪い夢を食べる伝説の動物「バク」に祈りを唱えたことが起源とされる。庶民の間でバクが「バカヤロー」に転じ、慣習となった。

 参加者は修験者の吹くホラ貝に先導され、大岩山中腹の本堂を目指して約2キロの参道を叫びながら歩く。

 当日は祭りに先立ち、午後10時から、「バカヤロー」の声量を競う大声コンクールも実施する。

 祭りの後は、本堂で住職が参拝者の額から酒を流し、杯に注がれた酒を飲み干す儀式「滝流しの式」も行われる。滝のように尽きない御利益を授かり、新年を迎えるという。

 (問)同寺0284・21・8885。